内祝いを訪問して渡したいと思っています。渡すシーンで注意するべきポイントは何でしょうか?
内祝いとは、結婚、出産、新築、病気快気など、家庭の内部(=内)で起こったおめでたいことについて、日頃お世話になっている方や親族に対して「喜びのお裾分け」をするために記念となるような品物などを贈る習わしです。最近では内祝いを配送するケースも増えつつありますが、喜びの気持ちを伝えるには、やはりご自宅を訪問して直接お渡ししたいもの。内祝いの本来の目的を全うするには、持参して渡すほうが心がこもっていて良いといえるでしょう。
では、贈り先へ訪問して渡す際のマナーをご紹介していきます。
まず訪問の日程を決めるには、事前に電話やメールなどで先方の都合を尋ねた上で、日時を約束するのがエチケット。先方の都合を最優先する心配りが大切です。また、大安や友引といった吉日を選ぶのが正式といわれています。
次に訪問する時間帯に気を付けましょう。早朝や夜間、食事どきは避けるのが一般的です。そして、約束した時間よりも少し遅れてお伺いするのがマナー。訪問先の準備が整うのを待つ意味もあり、約束時刻より数分程度遅れて到着するように心得ておきましょう。
内祝いの品物は、風呂敷または紙袋に入れていくことがマナーとなります。お渡しするのは部屋に案内されてから。ご挨拶をするときに一緒に渡します。その際、必ず風呂敷または紙袋から取り出して渡します。また、その紙袋などは持ち帰るのを忘れないようにしましょう。内祝いの品物を取り出したら、正面を自分のほうへ向けて置き、贈る方の正面にのしが向くように回して、必ず両手で差し出します。品物を渡すときは、「つまらないものですが」などと謙るより、「美味しい焼き菓子を見繕いました。ぜひお召し上がりください」などと、率直に気持ちを伝えるようにしましょう。生ものを持参した場合は「たいへん恐縮ですが、生ものですので冷蔵庫にすぐお入れください」とひと言添えます。
より丁寧に厳正を期して贈る場合は、品物をお盆にのせて「ふくさ」をかけてから風呂敷に包んで持参するのがしきたりです。先方に差し出すときは、風呂敷から出してご挨拶を述べてから「ふくさ」を取り、お盆ごと渡します。地域によっては「ふくさ」を掛けたまま渡す場合もあるので、周りの人に相談して、慣習を教えてもらうことが大事です。
内祝いは、「喜びのお裾分け」です。出産内祝いや結婚内祝い、新築内祝いなど、贈るシーンもさまざま。品物選びに迷ったときは、「贈った相手が好きな品物を自由に選べる」カタログギフトが最適。本当に喜んでもらえるものを贈ることができるでしょう。