知人や会社の同僚に赤ちゃんが生まれた知らせを聞いたなら、すぐにとりかかりたいのが出産祝いの準備です。出産祝いを連名で贈る場合、ご祝儀袋の書き方や、品物選びのマナーがわからず悩んでいる方もいるのではないでしょうか。親しい間柄でもお祝いのマナーを守って、相手にも失礼のないようにしなければなりません。そこでこの記事では、出産祝いを連名で贈るときに知っておきたいマナーについてご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
出産祝いを連名で贈るときのご祝儀袋の書き方
出産祝いを連名で贈る場合、その方との関係性や贈る人数によりご祝儀袋の書き方も異なります。3人までであれば、表書きにはすべての方の氏名を書きましょう。それぞれのケース別にご祝儀袋の書き方についてご説明します。
会社や趣味の集まりなどで、4人以上の連名で出産祝いを贈る
会社や趣味の集まりなど4人以上で出産祝いを贈る場合、表書きには「○○一同」や「代表者名+外一同」と記入するのがマナーです。ご祝儀袋の中に別紙を入れ、全員の氏名を記入しておきましょう。
出産祝いの表書きを「○○一同」とした場合の別紙の書き方
ご祝儀袋の表書きを「○○一同」とした場合の別紙の書き方も知っておきましょう。別紙には半紙や芳書紙がおすすめです。
上段中央に「御祝」と記入し、その下に住所と氏名をそれぞれ記入します。職場などで上下関係がある場合は目上の人から記入しましょう。知人の場合は年齢に大差がなければ五十音順、年齢差がある場合は年齢順に記入します。
会社の仲間や友人と3人の連名で出産祝いを贈る
会社の仲間や友人と3人の連名で出産祝いを贈る場合、3人すべての氏名を表書きの下に記入します。上下関係がある場合には目上の人から、そうでない場合は五十音順に記入しましょう。
カップルや夫婦、2人連名で出産祝いを贈る
カップルや夫婦、2人連名で出産祝いを贈る場合、右に男性の氏名、左に女性の氏名を記入するのが一般的です。夫婦同姓の場合は夫の氏名を書き、妻は下の名前だけを記入します。夫婦別姓または結婚前のカップルの場合は2人の氏名を並べて記入しましょう。
出産祝いを連名で渡すときのマナー
出産祝いを相手に快く受け取ってもらうためにはマナーを守るのも大切なポイントです。出産祝いを渡す時期や金額相場など、最低限のマナーは確認しておきましょう。
出産祝いを渡す時期を外さない
出産祝いを渡す時期は、出産後1週間から1か月経つ前に渡すのがおすすめです。出産から間もないと相手の身体も回復しておらず迷惑になってしまうため、少し落ち着いたころを目安にしましょう。
出産祝いには金額相場がある
出産祝いには金額の相場があり、渡す相手との関係性により変動します。友人に渡す場合の相場は3,000円~5,000円です。会社の同僚に渡す場合の相場は3,000円~5,000円、会社の上司に渡す場合の相場は5,000円~10,000円となっています。連名で贈る場合、合計金額が相場より少し多めになるとよいでしょう。
「4」や「9」といった数字は、祝いごとでは縁起の悪い数字としてとらえられています。出産祝いにお金を贈る際は、4や9のつく金額を贈るのは避けましょう。
出産祝いは相手に負担にならない形で渡す
出産祝いで品物を贈る場合、荷物になることを考慮して宅配便で送る傾向にあります。相手の負担にならない程度で代表者が相手の自宅へ持参してもかまいません。いずれにしても、渡す相手の負担にならない形を選ぶことが大切です。お祝いの品物を送るとき、ギフトにかけるのし紙は「内のし」、持参する場合は「外のし」になることは覚えておきましょう。
出産祝いの中袋は漢数字に注意
出産祝いの中袋には包んだ金額を漢数字の大字で「壱、弐、参…」と書くのがマナーです。横書きの場合はアラビア数字である「1、2、3…」と書く場合もありますが、ほとんどの場合が縦書きになっています。
出産祝いをお金で渡すときは必ず新札を用意
出産祝いにお金を渡すときは新札を用意しましょう。金額が決まったら、銀行や郵便局で新札に交換してもらいます。お祝いのマナーを守ることは相手の方を思う気持ちと比例します。「あなたへ出産祝いを贈るのを心待ちにしていました」という気持ちを込めて新札を用意しましょう。
出産祝いをギフトで贈るとき、のし紙は必要?
出産祝いをお金ではなく、ギフトで贈る方もいるでしょう。意外と悩みやすいのが「のし紙は必要かどうか」です。ギフトの場合も、お金の場合も同様と考えて問題ありません。
ただしギフトを宅配便で送る場合は「内のし」、持参する場合は「外のし」となる点だけは注意しましょう。連名で贈るときも名前の書き方はお金を贈るときと同様です。
出産祝いのギフトを連名で贈るときのポイント
出産祝いのギフトを連名で贈る場合、何人かでお金を出し合うためプレゼントの金額も大きくなることがあります。仮に大きくなってしまっても、実用的なギフトを選ぶことで相手に負担をかけないようにしましょう。ここからは、心から喜んでもらえる出産祝いのギフトを連名で贈るときのポイントを確認していきます。
金額が大きくなる場合は事前調査を念入りにする
出産祝いに贈るギフトの金額が大きくなる場合は、事前調査を行いましょう。金額が大きくなるとギフトの選択肢が増え大きなものも贈れます。しかし「すでにある」「使わなかった」となってはせっかくのお祝いが台無しです。本当に喜んでもらえるお祝いを贈るためには、本人に聞いてみるのもよいでしょう。
出産祝いのお金を出した人全員に何を贈るのか説明しておく
集めたお金で「何をいつ贈るか」をメールなどで全員へ連絡しておくと、お金を出した人も安心できます。全員が納得できる形でギフトを贈りたい場合は、本人のリクエストを聞いたり、アンケート式で意見を募集したりしてみましょう。
出産内祝いによる相手への負担を和らげる
連名の場合はギフトの金額が大きくなりやすく、相手を困らせてしまうこともあります。相手への負担を和らげる意味でも前もって「個人的なお返し不要」など気持ちを伝えておくとよいでしょう。口頭でも構いませんが、社交辞令ととられてしまうこともあるので、手紙やメッセージカードに明記しておくと親切です。
意外と喜ばれるメッセージカードのすすめ
出産祝いを渡す際に「おめでとう」の気持ちを伝える手助けをしてくれるのがメッセージカードです。お金やギフトだけでは物足りないと感じる場合は、メッセージカードを添えると喜ばれます。ここからは渡す相手との関係性別にメッセージカードの例文を確認してみましょう。
出産祝いにメッセージカードを添える
出産祝いのメッセージカードを添えれば、渡す相手に気持ちを伝えやすくなります。喜びの気持ちが伝わるような内容のメッセージカードを贈りましょう。
ただし、縁起が悪い言葉は文中に使ってはいけません。忌み言葉というもので、「切れる」「たえる」「消える」などがあります。
友人へのメッセージ例文
出産お疲れさま そして赤ちゃんのご誕生おめでとう
家族が増えてにぎやかになるね
赤ちゃんとの時間を大切に過ごしてください
落ち着いたらまた遊びに行くね
会社の同僚へのメッセージ例文
赤ちゃんのご誕生おめでとうございます
幸せいっぱいのときだと思うので 家族で楽しみながら過ごしてください
○○さんとまた一緒に働ける日を楽しみにしています
相手が誰でも使える汎用性の高い例文
ご出産おめでとうございます
○○さんも 赤ちゃんも健康と聞き安心しました
お疲れだと思いますので まずは身体をゆっくり休めてください
ささやかですが お祝いの品を贈らせていただきます
気に入っていただけるとうれしいです
赤ちゃんのご誕生おめでとうございます
これから忙しいながらも楽しい毎日が待っていますね
赤ちゃんの顔を見られる日を楽しみにしています
連名で贈ると喜ばれる出産祝いギフトおすすめ5品
連名でギフトを贈るとなると、選択肢も広くなり何を贈ればよいのか迷う方もいるでしょう。ここからは、出産祝いに連名で贈ると喜ばれるギフトのおすすめを5品ご紹介します。ギフト選びに悩んでいる方は参考にしてみてください。
贈るときは相手のリクエストを聞いてから|ベビーチェアやバウンサーなどの「大型ベビー用品」
「大型ベビー用品」は連名でギフトを贈るとき候補に挙がりやすいもののひとつです。ベビーベッドなどは「すでに買った」「大きくて入りきらない」といった問題が起こりやすいため、相手へ事前に確認しましょう。赤ちゃんの成長に合わせて買い足すケースが多いベビーソファなどは喜ばれる傾向にあります。
何を買うにしても、サイズやデザインの好みなどもあるため、細かくリクエストを聞いたうえで決めるほうが喜んでもらえるでしょう。
赤ちゃんが大きくなってからも使える|積み木やブロックなどの「子ども用のおもちゃ」
上の子がいる場合でも喜んでもらえるのが「子ども用のおもちゃ」です。赤ちゃんがある程度成長してからも使えるため、実用性の高いギフトといえるでしょう。積み木やブロックなどは成長するにつれて遊び方も変化するため、子どもが数人いる家庭でも一緒に遊べるメリットがあります。
選ぶなら80センチ以上|ちょっと高級な「ベビー服」や「アウター」
生まれたばかりの赤ちゃんは1日に何度も着替えます。だからといって、安いものをたくさん組み合わせて贈るのはおすすめできません。ギフトをいただく相手としてもうれしい反面、特別感がなく人によっては素直に喜べないこともあるようです。
赤ちゃんがある程度落ち着いたときに着られるように80センチ以上の服を選ぶのがおすすめです。お出かけのときにおしゃれを楽しめるように、少し高級な「ベビー服」や「アウター」を数枚組み合わせて贈れば特別感があり喜ばれるでしょう。
赤ちゃんのいるおうちをきれいに保てる|布団クリーナーや空気清浄機などの「お役立ち家電」
赤ちゃんはデリケートなため、できるだけ室内を清潔にしたいと考えるママやパパは多いでしょう。相手の生活を知っている仲や、リクエストがあった場合などは「お役立ち家電」である布団クリーナーや空気清浄機などを贈るのもよいでしょう。あると便利だが高額で手がでないようなものをプレゼントすると喜ばれます。
相手の好みで好きなものを選べる|外さないギフト「カタログギフト」
相手が本当に必要としているものを贈りたい場合は「カタログギフト」もおすすめです。カタログギフトは相手が好きなものを選べるため外す心配がありません。ハーモニックのカタログギフトでは、ひとつのカタログギフトから2~3個のギフトを選べるものもあり、双子や三つ子、姉弟がいる家庭にも喜んでもらえます。
ほかにも出産祝い用カタログギフトの「えらんで」には全5コースあり、人気のベビーグッズを多数掲載しています。出産祝いのギフト選びに悩んでいる方は、ぜひ一度ご覧ください。
まとめ
出産祝いを連名で贈るケースは意外と多く、お金にするのか、ギフトにするのかによって準備するのに必要な時間も変わってきます。相手との関係性や、贈る人数によってもご祝儀袋の書き方や、お祝いの金額も異なるので、それぞれのケースに沿った準備を進めましょう。
連名で出産祝いを贈る際に、ギフト選びに悩んでいる方にはカタログギフトがおすすめです。カタログギフトなら「はずさない」「好きなものが選べる」「容易」の3点で圧倒的人気を得ているため、相手に心から喜んでもらえるでしょう。出産祝いで迷っている方は、ぜひハーモニックのカタログギフトをご検討ください。