初盆(新盆)とは、故人が亡くなってから初めて迎えるお盆のことです。この記事では、初盆(新盆)に渡す香典の金額相場や、香典袋の表書きの書き方を解説します。また、初盆(新盆)で香典を渡す際の注意点も解説しているので、参考にしてください。
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初盆(新盆)には香典が必要!
故人が亡くなって初めて迎える初盆(新盆)は、それ以降のお盆と比べて手厚い供養を行う習慣があります。故人が生前親交のあった人や親族は自宅を訪問し、供養の気持ちをご遺族に伝えるのが習わしとされています。
初盆(新盆)に参列する場合は、香典を用意するのがマナーです。香典の金額は、故人との関係性や宗派などによって異なりますが、一般的な金額を以下で詳しく解説していきます。
初盆(新盆)での香典の相場とは?
初盆(新盆)で渡す香典の金額相場は、以下の3つのパターンがあります。
・故人が身内の場合
・故人が友人・知人の場合
・故人が会社関係者の場合
ただし、地域や宗派の違いで相場は変わるため、あくまでも目安として参考にしましょう。香典に包む金額を決める際は、その土地に詳しい人物や自分と同じ立場にある人に確認し、バランスがとれた金額に調整することをおすすめします。
故人が身内の場合
故人が親や兄弟姉妹、祖父母、おじ・おばなどの身内である場合は、故人との関係性によって変動しますが、5千円~3万円前後の金額を包むのがマナーです。ただし、後述しますが読経の後で会食(お斎)がある場合は、その分プラスした金額を用意します。
故人が友人や知人の場合
故人との関係性が友人・知人の場合は、5千円~1万円前後の香典を包むのが一般的です。ただし、特別親しい交流があった場合、相場よりも高い金額を包む方が多い傾向にあります。20代なら5千円程度、30代以上なら1万円を目安にすると、「香典の金額が相場よりも少なすぎた」と後悔するのを防げるでしょう。
故人が会社関係者の場合
会社関係者の初盆(新盆)に参列する場合は、複数人の連名で香典を渡すケースが多いため、1人あたりの金額相場は千円~5千円前後となっています。会社関係者の初盆(新盆)で香典を用意する場合、身内や友人・知人に比べて金額相場は低い傾向にあります。
ただし、個人的に交流が深く多めに包みたいという場合は、相場よりも少し高い金額を用意するとよいでしょう。
初盆(新盆)の香典についての注意点
初盆(新盆)で香典を渡す場合、故人との関係性ごとの金額相場を知っておくこと以外に、注意すべきポイントがあります。気を付けるべきポイントは、次の2つです。
・「4」や「9」などの数字は避ける
・会食(お斎)がある場合は食事代をプラスする
それぞれのポイントについて、以下で詳しく解説します。
「4」や「9」などはタブー
初盆(新盆)にかかわらず、香典としてお札を包む場合は不吉なイメージがある数字や端数のある金額は避けましょう。たとえば、「4」は「死」、「9」は「苦しみ」を連想させる数字として知られています。また、偶数は奇数が重なる数字で、「不幸が重なる」といった意味合いにとられるため、香典では避けることをおすすめします。
会食(お斎)がある場合はその分プラスしよう
初盆(新盆)の法要後の会食(お斎)に参加する場合は、香典に食事代をプラスして渡すのがマナーです。食事代は、3千円~1万円程度が一般的な相場です。会食(お斎)は、一人ひとりにお膳が用意されるだけでなく、オードブルやお寿司、飲み物などが振る舞われることが多く、約1時間半~2時間前後にわたって行われます。
香典袋(不祝儀袋)を用意しよう
ここまでの解説で、初盆(新盆)での香典の金額相場がいくら位かお分かりいただけたでしょうか。次に、香典を包むための香典袋の選び方について解説します。
香典袋は、不祝儀袋(ぶしゅうぎぶくろ)とも呼ばれており、お金は香典袋に入れて渡すのがマナーです。以下の選び方を参考にしつつ、初盆(新盆)に適した香典袋を用意しましょう。
金額に応じたものを選ぶ
香典袋(不祝儀袋)は自分の好みで買うものではなく、包む金額とバランスのとれたものを選ぶことが大切です。
香典の金額 | 香典袋(不祝儀袋)の種類 |
---|---|
5万円以上 | 双銀の水引のもの 高級感のある和紙を使用 |
1~3万円程度 | 黒・白・双銀の水引のもの |
5千円以上 | 水引が印刷・加工されているもの やや高級感のあるもの |
3千円以上 | 水引が印刷されているもの |
このように、香典袋(不祝儀袋)のデザインは、香典として包む金額を目安に決められています。
水引は「結び切り」または「あわび(あわじ)結び」
初盆(新盆)の香典を包む香典袋(不祝儀袋)は、結び切り」や「あわび(あわじ)結び」の水引のものを用意しましょう。水引とは、慶事・弔事の贈り物を包む封筒やのし紙に掛ける帯紐のことです。
「結び切り」や「あわび(あわじ)結び」は、結び目が固く、解くことが難しい結び方で、「不幸が繰り返されないように」という願いが込められています。
香典袋(不祝儀袋)の書き方
ここからは、香典袋(不祝儀袋)の表書きの書き方について詳しく解説していきます。表書きは、香典を受け取った相手が、誰から何の目的でもらったものなのかを把握するために必要とされています。
夫婦や会社関係者が連名で香典を出す場合、それぞれで書き方が異なるため、正しい書き方を押さえておきましょう。
表書きの書き方
お通夜や葬儀で渡す香典袋の表書きは「御霊前」と記すのが一般的です。しかし、仏教の場合、初盆(新盆)の法要では水引の上に「御仏前」や「御佛前」と記載するのが原則です。ただし、宗派や宗教によって表書きは異なる場合があります。
・神道:御玉串料
・キリスト教:御花料
故人の宗派や宗教が不明な場合は、宗教宗派を問わず使える「御供物料」を記載するとよいでしょう。
夫婦や会社関係など記名にも注意
香典袋(不祝儀袋)に記名する場合は、水引の下の中央に記載します。名前は表書きよりもやや小さめに書くのがマナーです。夫婦連名の場合は、夫の名前をフルネームで書き、左横に妻の名前を記載しましょう。
会社関係者が複数人の連名で香典を渡す場合は、まず役職の一番高い人のフルネームを水引の下の中央に記載し、次に役職順に左隣に名前を連ねていきます。
香典袋(不祝儀袋)の注意点
香典袋(不祝儀袋)に表書きや氏名を書くときに気を付けるべきことは、次の3つです。
初・盆(新盆)は薄墨でなくてOK
・御霊前は避けよう
・新札は避けた方が無難
香典袋(不祝儀袋)に記載する際は、上記3つの注意点に気を付けて書くことで、マナー違反になるのを避けられるでしょう。それぞれの注意点を以下で解説します。
初盆(新盆)は薄墨でなくてOK
初盆(新盆)に渡す香典袋(不祝儀袋)は、お通夜や葬儀(告別式)に持参する場合と違い、薄墨で書く必要はありません。そもそもお通夜や葬儀(告別式)の香典袋を薄墨で書くのは、「急なことで墨をすっている時間もなかった」ことを示すためといわれています。
それに対して初盆(新盆)であれば、法要が行われるスケジュールが事前にわかっているため準備期間があります。そのため、薄墨の筆ペンではなく普段使用している濃い墨の筆ペンで表書きや氏名を記載してもマナー違反になりません。
御霊前は避けよう
仏教では四十九日を過ぎると仏になると考えられているため、「御霊前」を使用できるのは、四十九日目までとされています。ただし、浄土真宗や曹洞宗は、それぞれ表書きの考え方が異なります。
浄土真宗 | 故人は亡くなってすぐに仏になる 四十九日前でも「御仏前」と書く |
曹洞宗 | 浄土に対する教義がなく、成仏以前の考えがない 「御霊前」は使用しない |
表書きの書き方に悩んだときは、故人の宗派を確認しましょう。
新札は避けた方が無難
一般的に、香典を包む際に新札の使用を避けることが常識とされています。初盆(新盆)は準備期間があることから「新札でも差し支えないのではないか」と考える方もいるでしょう。
しかし、初盆(新盆)でも新札だと不快に感じる方もいるため、新札を避けたり折り目をつけたりするのが無難です。ただし、シワシワのお札や汚れているお札は相手に失礼なので、使用は控えましょう。
新盆で故人をしのぶ
初盆(新盆)の香典に包む金額は故人との関係性によって異なりますが、5千円~3万円程度が相場です。宗派・宗教によって香典袋の書き方は違うため、上記を参考にしてみてください。
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