香典返しを送る際に同封する「挨拶状」は、受け取った方に対して感謝の気持ちを伝え、さらに葬儀や法要が無事に終わったことを報告するための重要な手紙です。この挨拶状は、宗教や宗派によって送る時期や文章の表現が異なるため、正しい形式で丁寧に用意することが大切です。仏教、神道、キリスト教それぞれに沿った挨拶状の文例やポイントを知っておくことで、相手に失礼のない気遣いのある対応ができます。この記事では香典返しに添える挨拶状の作成方法と、それぞれの宗教ごとの具体的な文例や書く際の注意点について解説します。
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香典返しに添える挨拶状

挨拶状は香典返しに欠かせない存在
香典返しとは、お通夜や葬儀の際に香典をくださった方へ、感謝の意味を込めて返礼品を贈ることをいいます。その返礼品に添えるのが挨拶状です。挨拶状は、葬儀に参列してくださったことへのお礼や、法要が無事に終わったことの報告、また直接会ってご挨拶できないことへのお詫びを一通の手紙で丁寧に伝える役割を果たします。
挨拶状に必要な基本の文章構成

冒頭の挨拶と感謝の伝え方
挨拶状は「謹啓」「拝啓」などの頭語で書き始めるのが基本です。このような語を使うことで、冒頭から丁寧な印象を与えることができます。次に、故人の続柄(父・母・祖父など)と名前を明記し、葬儀や会葬に際していただいた厚意や香典へのお礼を述べます。ここでは、弔問をいただいたことに対する深い感謝の気持ちを丁寧な言葉で伝えることが重要です。
忌明けtの報告と香典返しの説明
続いて、忌明け法要が滞りなく終わったことを報告します。そして、その節目として香典返しの品を送付する旨を伝えます。このとき、返礼品が供養の気持ちを込めたものであることを一言添えることで、形式的な文面に温かみを加えることができます。
書面での挨拶と締めくくりの表現
本来は直接お会いしてお礼を述べるべきところですが、やむを得ず書面でのご挨拶となることをお詫びします。手紙の結びには「敬具」や「敬白」といった結語を用い、文末には日付を記し、喪主の氏名を正式に添えます。また、文末に「親族一同」と添えることで、家族全体からの感謝の気持ちを丁寧に伝えることができます。
宗教別の挨拶状の書き方と例文

仏式の場合
四十九日を終えた後に送るのが基本
仏教では、故人が亡くなってから49日目に行う「四十九日法要」を忌明けとしています。この法要をもって一区切りとなり、その後に香典返しを贈るのが基本です。挨拶状では、この法要が無事に終わったことを報告しつつ、香典返しの品をお届けした旨と感謝の気持ちを伝えます。
仏式の例文
謹啓
このたびは 父 ○○ 儀 の葬儀に際しましては ご多用中にもかかわらず ご会葬を賜り
また ご丁重なるご厚志を頂戴し 誠にありがとうございました
おかげさまで 去る○月○日 四十九日法要を滞りなく相済ませることができました
つきましては 供養のしるしとして 心ばかりの品をお届けいたしましたので
何卒ご受納賜りますようお願い申し上げます
本来であれば 拝眉のうえ御礼申し上げるべきところではございますが
略儀ながら 書中をもちましてご挨拶申し上げます敬具
令和○年○月○日
喪主 ○○○○
親族一同
神式の場合
五十日祭を終えた後に送ることが多い
神道では仏教の四十九日にあたるのが「五十日祭」です。この儀式をもって忌明けとされ、香典返しもその後に行うのが通例です。挨拶状には、五十日祭が無事に終了したことの報告とともに、香典返しの品物を送った旨、そしてご芳志に対する感謝を丁寧に述べます。
神式の例文
謹啓
先般 母 ○○ 儀 葬儀に際しましては ご多忙中にもかかわらずご会葬を賜り
またご芳志を賜りまして 誠にありがとうございました
おかげをもちまして ○月○日 五十日祭を滞りなく相営むことができました
つきましては 偲草のしるしまでに心ばかりの品をお届けいたしましたので
何卒ご受納賜りますようお願い申し上げます
本来ならば 拝眉の上 ご挨拶申し上げるべきところではございますが
略儀ながら書中にて失礼させていただきます
敬具
令和○年○月○日
喪主 ○○○○
親族一同
キリスト教式の場合
昇天記念日を迎えた後に送付する
キリスト教では、忌明けを「昇天記念日」や「記念式」で表現します。この行事が終わった後に、感謝を込めた香典返しを贈るとともに、挨拶状を添えるのが礼儀とされています。挨拶状には、ご会葬や献花に対するお礼の言葉、記念式が無事に終わったことの報告、そして記念の品をお届けする旨を丁寧に記します。
キリスト教式の例文
謹啓
先般 祖母 ○○(洗礼名)儀 昇天に際しましては ご多忙中にもかかわらず
ご会葬ならびにご献花を賜り 誠にありがとうございました
去る○月○日 昇天記念会を滞りなく執り行いましたので
偲草として 心ばかりの品をお届けいたしました
何卒ご受納賜りますようお願い申し上げます
本来であれば 拝眉のうえ直接ご挨拶申し上げるところですが
略儀ながら 書中をもちまして御礼申し上げます
敬具
令和○年○月○日
喪主 ○○○○
親族一同
挨拶状を書く際の注意点

句読点を避ける
香典返しの挨拶状では、句読点を使わないのが一般的です。これは文章を途切れさせず、物事が順調に進むよう願う気持ちが込められた、日本ならではの慣習です。現代では必須ではありませんが、丁寧さを重視する場合には避けるのが望ましいでしょう。
時候の挨拶を入れない
一般的な手紙と異なり、香典返しの挨拶状には季節を表す時候の挨拶を入れません。冒頭からすぐ本題に入り、感謝と報告を簡潔に述べることが求められます。
敬語を整える
手紙全体を通して、相手を立てる敬語や謙譲語を丁寧に使い分けることが大切です。自然な表現を心がけながら、誠意が伝わる文面に仕上げましょう。
まとめ

香典返しに添える挨拶状は、故人に寄せられた厚意への感謝を伝える大切な手紙です。頭語から始まり、感謝の言葉、忌明けの報告、香典返しの案内、略儀のお詫び、結語へと続く基本構成を押さえることが重要です。また、句読点を使わないといった弔事ならではの表現にも気を配りましょう。形式にとらわれすぎず、相手を思いやる気持ちを込めることが何より大切です。
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