※地域・慣習・宗派により一部異なる場合がございます。ご了承ください。
香典返しを贈る時期
故人が亡くなられてから35日目、または49日目の「忌明け法要」から1ヶ月の間にお返しを贈るのが一般的です。
香典返しの掛け紙(のし紙)
弔辞なので、「熨斗(のし)」が付いていない掛け紙を選びます。柄は無地、または蓮の絵が入ったものを使いましょう。
水引は「黒白」が一般的ですが、西日本などでは「黄白」を用いる場合もあります。結び方は、「二度と繰り返さない」という意味が込められている「結び切り」が一般的です。また、ほどけそうでなかなかほどけないことから「末長くお付き合いしたい」という意味をもつ「あわじ結び」を用いることもあります。
ただし、「何度も繰り返してほしい」という意味をもつ「蝶結び」は選ばないよう注意しましょう。
香典返しの表書き
水引上に「志」、水引下に「喪主の苗字」または「フルネーム」を書くのが一般的です。
西日本ではのし上に「満中陰志」や「忌明け志」、中国・四国地方などでは「茶の子」が用いられることもあります。
香典返しのお礼状の例
拝啓
このたびは 亡父○○○の葬儀に際しましてはご丁寧なご厚志を賜わり 厚く御礼申し上げます
お蔭を持ちまして本日 四十九日法要を相営みました
つきましては 供養のしるしに心ばかりの品をお贈りいたしますので
ご受納くださいますようお願い申し上げます
さっそく拝眉の上 御礼申し上げるべきところ
略儀ながら書中を持ってご挨拶申し上げます
敬具平成○年○月○日
喪主 □□□
親族一同
仏式の法要について
仏教では、故人が亡くなった日から7日ごとの日を忌日(きにち)と呼び、法要を行います。そのため、7日ごとに行う法要を「忌日法要」といいます。
本来は、死後7日目に行う「初七日」から「四十九日」まで七回の法要を行うとされていますが、近年では、葬式と一緒に初七日を行い、その後四十九日の法要までは省略することが多くなっています。
四十九日目の法要を行うと、「忌明け」になります。その後、故人の命日に年単位で行う法要を「年忌法要」といいます。亡くなった翌年の命日に行う法要を「一周忌」、2年目の法要を「三回忌」、さらに七回忌、十三回忌、十七回忌、二十三回忌、二十七回忌、三十三回忌、五十回忌、百回忌と続きます。
一般的には三十三回忌の法要を「弔い上げ」として、最後の法要にすることが多いようです。
忌日法要
名称 | 読み方 | 亡くなった日から |
---|---|---|
初七日 | しょなのか | 7日目 |
二七日 | ふたなのか | 14日目 |
三七日 | みなのか | 21日目 |
四七日 | よなのか | 28日目 |
五七日 (三十五日) | いつなのか (さんじゅうごにち) | 35日目 |
六七日 | むなのか | 42日目 |
七七日 (四十九日) | なななぬか (しじゅうくにち) | 49日目 |
百カ日 | ひゃっかにち | 100日目 |
年忌法要
一周忌 | 亡くなった日から満1年 |
三回忌 | 亡くなった日から満2年 |
七回忌 | 亡くなった日から満6年 |
十三忌 | 亡くなった日から満12年 |
十七回忌 | 亡くなった日から満16年 |
二十三回忌 | 亡くなった日から満22年 |
二十七回忌 | 亡くなった日から満26年 |
三十三回忌 | 亡くなった日から満32年 |
三十七回忌 | 亡くなった日から満36年 |
五十回忌 | 亡くなった日から満49年 |
百回忌 | 亡くなった日から満99年 |
年忌法要は、故人が亡くなった年を含めて数えるため、2年目が三回忌となります。
※忌明けや期弔い上げは、地域や宗派によって異なります。