「快気祝い」を贈るとき、気持ちを上手に伝えるには、マナーを守ることと相手に合わせた贈りもの・贈り方にすることがポイントです。
水引・熨斗(のし)のマナー、金額の相場など基本のマナーに加え、様々なケースに合わせた贈るタイミングなど、「快気祝い」でよくあるご質問(FAQ)をご紹介します。
※地域の慣習などにより異なる場合もあります。迷ったときは、ご両親・身近な方など、地域の慣習に詳しい方に相談しましょう。
Q 快気祝いとは?
A 療養中、お見舞いをいただいた方やお世話になった方にケガや病気が治ったことの報告を兼ねてお返しすることを「快気祝い」または「快気内祝い」といいます。
Q 快気祝いはいつ頃に贈るの?
A 退院してから10日~1カ月以内が目安です。退院を知らずにお見舞いに来てしまう、というようなことも起こりえるので、あまり遅くならないほうが良いでしょう。
ただし、「おかげで元気になりました」という報告なので無理をせず、体調が良くなってからお礼をしましょう。
Q 金額の目安はいくら?
A いただいたお見舞いの3分の1~半分くらいが目安です。
高額のお見舞いをいただいた場合やいただいた物の値段がわからない場合は、相場にこだわらず感謝の気持ちをしっかりと伝えましょう。
Q 快気祝いの「熨斗(のし)」は?
A 水引は紅白の結び切りを使います。快気祝いはお祝いごとですが、繰り返してほしいことではないので、「二度と繰り返す事のないように」という意味が込められた結び切りを選びましょう。表書きは、のし上に「快気祝」や「快気内祝い」 、のし下に「病気やケガをした方の姓または姓名」を書きます。
「まだ全快ではないけれどお礼がしたい」「入院が長引きそうなので先にお礼がしたい」という場合は、表書きを「御見舞御礼」や「退院内祝い」とします。水引は快気祝いと同じ紅白結び切りです。
Q 快気祝いの品物は?
A 「病気が後に残らないように」という意味から食べたらなくなる食品や消耗品などが一般的です。
また、「病気を水に流す」という意味から洗剤や石けん、タオル、入浴剤などもよく利用されています。
他にも自然食品やかつお節、昆布といった「健康をイメージする食品」や相手の方に自分の好きな物を選んでいただけるカタログギフトもおすすめです。
Q 快気祝いを訪問して渡そうと思っています。その場合、気を付けるポイントは何でしょうか?
A 「快気祝い」は、病気やケガをした人がお世話になったり、お見舞いなどの心遣いをしてもらった人に対して贈るものです。
また「快気内祝い」という呼称もありますが、「内祝い」は本来「身内の喜びを近しい方にお裾分けする」という意味合いのもので、快気内祝いは快気祝いよりも内々で行うものというニュアンスが含まれます。
そのような理由から、「病気やケガが全快してすっかり良くなった」という場合には快気祝いを、「病状が良くなって退院はしたものの、まだ通院は続く」というような場合には快気内祝いと使い分けるケースもあります。
このように、快気祝いは、「自分の病気やケガが治ったこと」についてのお祝いですから、本来は「お見舞いのお返し」という意味は持たない贈り物でした。しかし現在では、「お見舞いに来てくれた感謝を伝えるとともに、退院をお知らせするギフト」として利用されています。
では、快気祝いを渡す際のマナーを紹介していきます。
まず、贈るタイミングを見計らいましょう。退院後、1週間から10日ほどすると、徐々に生活も落ち着いてくるに違いありません。
快気祝いは、その頃に手配をするのが一般的です。なお、いくら毎日の生活が落ち着かないからといって、退院してから何ヵ月も経って快気祝いを贈るのは失礼です。退院後、1ヵ月以内には贈れるように準備を進めましょう。ただし、中には1、2週間のうちに贈るべきという風習の地域もあるため、詳しくは親族や贈答マナーに精通した地元の人などに聞いておくと安心です。
次に、訪問の事前確認を取りましょう。日程を決めるには、予め電話やメールなどで先方の都合を尋ねた上で、日時を約束するのがマナー。先方の予定を最優先する心配りが大切です。訪問する時間帯にも気を配りましょう。早朝や夜間、食事どきは避けるのが一般的です。そして、約束した時間よりも少し遅れてお伺いするのが作法となります。訪問先の準備が整うのを待つ意味もあり、約束時刻より数分程度遅れて到着するように心得ておきましょう。
快気祝いの金額の相場は、現金でもらった方はもちろん、品物を贈ってくれた方についても、およその金額を予想して、その額の半額から3分の1程度を目安としましょう。 また、のしを付けるのを忘れないこと。快気祝いは、病気やケガが良くなったことへのお礼であるため、二度と起こってほしくない事柄です。そのため「紅白の結び切り」の水引がついたのし紙を使います。表書きは、のし上に「快気祝」や「快気内祝い」、水引の下には体調を崩していた本人の苗字または姓名を記載します。
最後に、渡し方にも気配りしましょう。贈る品は、正式には風呂敷ですが少なくとも紙袋に入れて持参するのがマナーです。お渡しするのは部屋に案内されてから。その際、品物を必ず風呂敷または紙袋から取り出しましょう。また、その紙袋などは持ち帰るのを忘れずに。取り出した品物は、まず正面を自分のほうへ向けて置き、贈る方の正面にのしが向くように回して、必ず両手で差し出します。「退院しました」という報告や「お見舞いありがとうございました」といった感謝の言葉とともに渡すのが作法です。
なお、快気祝いの品物は、「二度繰り返さない」という意味を込めて、食べ物や消耗品など「消えてなくなる物」が定番。「(病を)水に流す」という意味につながるため、洗剤や入浴剤なども人気です。何を贈ればいいか迷う場合は、「相手が好きな品物を選べる」カタログギフトが最適でしょう。
Q 快気祝いを郵送しようと思っています。その際、気を付けるポイントは何でしょうか?
A 初めに、快気祝いを郵送(または宅配)するのは失礼にあたりません。かつてはお祝いをいただいた方に直接渡すのが慣例でしたが、現在はギフト専門店などを通じての配送も多く利用されています。遠方に住む方に贈る場合、どうしても配送に頼らざるを得ませんし、近隣の方に渡すにしてもわざわざ時間を取っていただかずに済みます。
快気祝い・快気内祝いとは、病気や怪我から快復して退院する際に贈るお礼のことを指します。本人からお世話になった方に対して、お見舞いに来てくれた感謝を示すとともに、退院をお知らせするために贈ります。現在では便宜的な使い分けがなされ、「快気祝い」は全快の場合に贈るもの、「快気内祝い」は退院したものの全快とは言えない場合に贈るものとするのが通例です。本来は「お見舞いのお返し」という意味は持たない贈り物でしたが、現在では、「お見舞いに来てくれた感謝を伝えるとともに、退院をお知らせするギフト」として利用されています。
では、快気祝いを郵送する場合のマナーを紹介していきます。
まず、贈るタイミングを見計らいましょう。退院後、1週間から10日ほどすると、徐々に生活も落ち着いてくるに違いありません。
快気祝いは、その頃に手配するのが一般的です。なお、いくら毎日の生活が落ち着かないからといって、退院してから何ヵ月も経って快気祝いを贈るのは失礼にあたります。退院後、1ヵ月以内には贈れるように準備を進めましょう。ただし、中には1、2週間のうちに贈るべきという風習の地域もあるため、詳しくは親族や贈答マナーに精通した地元の人などに聞いておくと安心です。
快気祝いの金額の相場は、現金でもらった方はもちろん、品物を贈ってくれた方についても、およその金額を予想して、その額の半額から3分の1程度を目安としましょう。 また、のし紙を付けるのを忘れないこと。快気祝いは、病気やケガが良くなったことへのお礼であるため、二度と起こってほしくない事柄です。そのため「紅白の結び切り」の水引がついたのし紙を使います。表書きは、のし上に「快気祝」や「快気内祝」、水引の下には体調を崩していた本人の苗字または姓名を記載します。
なお、快気祝いの品物は、「二度繰り返さない」という意味を込めて、食べ物や消耗品など「消えてなくなる物」が定番。「(病を)水に流す」という意味につながるため、洗剤や入浴剤なども好適です。また近年は、「相手が好きな品物を選べる」カタログギフトの人気も高まっています。