結婚内祝いには、贈り方やお礼状の書き方といった迷うポイントがたくさんあります。中でも、喪中のときの結婚内祝いはどうすべきか、悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、喪中の際の結婚内祝いとお礼状のマナーや注意点について解説します。自分が喪中の場合と相手が喪中の場合をそれぞれご紹介するので、喪中のときの結婚内祝いの悩みや疑問を解決できるでしょう。
自分が喪中のときの結婚内祝いは忌中が過ぎてからで大丈夫
自分が喪中の場合、結婚内祝いを贈るタイミングは忌中が過ぎてからで構いません。忌中とは、四十九日法要を終えるまでの期間です。忌中が過ぎてから内祝いやお礼状を贈るときには、「忌中のためお礼が遅くなり失礼致しました」といったメッセージを添えましょう。
相手が喪中のときの結婚内祝いは忌中が過ぎてから
相手が喪中のときも、忌中が過ぎてから贈るのがタイミングの目安です。ただし、忌が明けたからとすぐに贈るのではなく、あくまでも相手の様子をうかがった上で贈るようにしましょう。贈り物をするときには相手を気遣うことが大切です。相手の様子次第では、さらにタイミングを延ばす判断が必要となります。
喪中の結婚内祝いでの注意点
喪中のときの結婚内祝いは、贈るタイミング以外にも注意したいポイントがいくつかあります。ここでは、お礼状や品物を届ける順序、表書きの書き方、包装やお礼状のデザインといった注意点について見ていきましょう。
お礼状を先に送る
結婚内祝いのタイミングが忌中と重なった場合、まずお礼状を先に送りましょう。自分か相手か、いずれの場合も同様です。
お礼状を先に送ればタイミングを逃さずに感謝の気持ちを伝えられ、内祝いを贈る時期が遅れることを説明できます。結婚内祝いの品物は、忌が明けたあとに相手の都合の良さそうな時期に贈りましょう。
喪中のときの結婚内祝いののしは「御礼」
通常、結婚内祝いののしは、水引が結び切り、表書きが内祝または寿です。ただし、祝い事がはばかられる喪中のときは、表書きを「御礼」としましょう。「祝」を避けるのは表書きだけでなく、手渡すときの言葉遣いやお礼状でも意識したいポイントです。
包装やお礼状のデザインは落ち着いたものを
喪中のときの結婚内祝いの包装やお礼状は、控えめで落ち着いたデザインのものを選びましょう。包装やお礼状のデザインに配慮することで、お悔やみの気持ちを表明しつつ感謝の気持ちを伝えられます。
結婚祝いに対するお礼状の書き方
お礼状の書き方にはさまざまなマナーがあります。喪中の際のお礼状ではそういったマナーに加えて、喪中のとき使用を控えるべき言葉や言い回しにも注意しなければなりません。ここでは、喪中のときのお礼状の書き方について解説します。
自分が喪中の場合
お礼状を書く際に守るべきマナーは以下の通りです。
句読点を付けない | 句読点は空白で代用する |
---|---|
忌み言葉を使わない | 別れを連想させる言葉 (例:別れる、切れる、帰る、終わる、去る、割れる) 結婚を繰り返すことを想起させる言葉 (例:再び、重ね重ね、くれぐれも、度々、近々、皆々様) |
万年筆、毛筆、筆ペンを使う | 宛名や文章は全て万年筆、毛筆、筆ペンで書く (ボールペン、鉛筆、シャーペンはNG) |
シンプルな便箋を使う | キャラクターものや派手なものは避ける 白色のシンプルなものを使い、厚手でしっかりとした便箋ならなおよい |
お礼状の構成は以下の通りです。先にお礼状を送る場合、5で「お礼の品は忌中が過ぎてから改めて贈ります」という旨を記載しましょう。
お礼状の構成
1.頭語(拝啓、謹啓など)
2.時候の挨拶
3.相手を気遣う挨拶
4.お祝いへのお礼の言葉
5.内祝いの品に関する言葉
6.近況の報告や今後の抱負
7.今後のお付き合いをお願いする挨拶
8.結語(敬具)
9.日付
10.新居の住所と連絡先
11.新郎新婦の連名(旧姓も記載)
喪中の際に送るお礼状では、使用を控えたい文言や漢字がいくつかあります。「祝」を使うのを避けるため、「お祝い」の代わりに「お心遣い」や「お礼の印」といった言い回しを使いましょう。
また、3.相手を気遣う挨拶でよく用いられる「ご健勝」「ご清祥」「お慶び(喜び)申し上げます」といった言葉も喪中のときにはふさわしくありません。これらをふまえたお礼状の例文は以下の通りです。
拝啓
初夏の候 平素は格別のご高配を賜り 厚くお礼申し上げます
この度は私どもの結婚に際しまして 結構なお心遣いを賜り 誠にありがとうございました
現在忌中につき心ばかりの感謝の品はご遠慮申し上げ 後日改めてお贈りさせていただきますのでご受納くださいませ
今後は二人で力を合わせ 笑顔あふれる家庭を築いていく所存です
未熟な私どもではありますが 今後ともご指導ご鞭撻のほどどうぞよろしくお願い申し上げます
敬具
令和△年△月△日
新住所
新郎新婦の名前(旧姓も記載)
相手が喪中の場合
相手が喪中の場合も、マナーや書き方、喪中のときに使用を控えたい言葉は同様です。また、内祝いの品に関して「後日改めて贈らせていただきます」という旨を添える点は共通しています。
ただし、相手が喪中の場合には不幸に全面的に触れるのではなく、気遣う言葉を少し入れるだけで構いません。デリケートな状態にあるときだからこそ、そっと触れるだけにとどめる配慮が大切です。
拝啓
初夏の候 平素は格別のご高配を賜り 厚くお礼申し上げます
この度は私どもの結婚に際しまして ○○様には 過分なお心遣いを賜り 誠にありがとうございました
お悲しみの時にも関わらず お心遣いをいただきまして 誠に恐縮でございます
心ばかりのお礼のしるしは忌明けまでご遠慮申し上げますが 改めてお贈りさせていただきますのでご受納ください
今後は二人で力を合わせ 明るい家庭を築いていく所存です
未熟な私どもではありますが 今後ともご指導ご鞭撻のほどどうぞよろしくお願い申し上げます
敬具
令和△年△月△日
新住所
新郎新婦の名前(旧姓も記載)
喪中の結婚内祝いに避けたほうがよい品物
喪中のときの結婚内祝いでは弔事を連想させるもの、「別れ」「縁が切れる」といったイメージがあるものは選ばないようにしましょう。ここでは、喪中の結婚内祝いで避けたほうがよい品物をご紹介します。
お茶
お茶は弔事で用いられることが多いため、結婚内祝いでは避けたほうがよいでしょう。弔事の贈答品は、長く残らないものが良いとされています。そういった意味合いで贈られる海苔やお菓子、食用油といった常温保存の食品類も選ばないほうが無難です。
白いハンカチ
白いハンカチは故人の顔にかける布を連想させるため、結婚内祝いにはふさわしくありません。また、ハンカチは「手巾(てぎれ)」とも表記され、涙を拭うときに使います。「縁が切れる」「別れる」といったイメージがあるので、色に関係なく避けましょう。
くし
女性への贈り物として、くしを選ぼうと考えている方もいるかもしれません。しかし、歯がかけることや音の響きが「苦」「死」を連想させることから、結婚内祝いにはふさわしくない品物とされています。
刃物
はさみや包丁のような刃物は「縁が切れる」ということが連想されるので、結婚内祝いには適していません。地域によっては「未来を切り開く」という良い意味に解釈することもあるようですが、他のものを選んだほうが無難でしょう。
派手なもの
派手なデザインやキャラクターものは避けたほうがよいでしょう。たとえ贈る相手が好きなものでも、お悔やみの気遣いが足りないと受け取られる恐れがあります。
喪中の結婚内祝いにハーモニックのカタログギフトがおすすめ
好みに合うものを相手が自由に選べるカタログギフトは、結婚内祝いでも人気を集めています。喪中の結婚内祝いには、落ち着いたデザインが選べ、柔軟な対応でマナーよく贈れるハーモニックのカタログギフトがおすすめです。
落ち着いたデザインが選べる
華やかなイメージのあるカタログギフトですが、ハーモニックでは喪中の際の内祝いに適した落ち着いたデザインのものを選べます
例えば、「日本の贈り物」は表紙が和風の落ち着いたデザインです。47都道府県が誇るその土地ならではの一品を取りそろえています。「やさしいみらい」は球にやさしいサステナブルな贈り物を取り揃えた、SDGsがコンセプトのカタログギフトです。
柔軟な対応でマナーよく贈れる
ハーモニックのカタログギフトでは、メッセージカードの内容やデザインについて柔軟に対応しています。喪中の結婚内祝いでは、特に便利なサービスといえるでしょう。
メッセージカードのデザインが選べる他、オリジナルのメッセージカードも同封できます。その場合、あらかじめハーモニックに送付する必要がありますが、最大限の感謝を伝えたい方には最適なサービスでしょう。
まとめ
喪中のときの結婚内祝いは、忌中が過ぎたタイミングなら贈っても問題ありません。ただし、お礼状を先に送ったり落ち着いたデザインを選んだりと、気を付けたいマナーや注意点がいくつかあります。マナーよく贈れて、相手にも喜んでもらえる結婚内祝いとして、ハーモニックのカタログギフトを活用してみてはいかがでしょうか。
ハーモニックなら、豊富な品ぞろえの中から落ち着いたデザインのカタログギフトが選べ、喪中に合わせた柔軟な対応が可能です。相手を気遣いつつ感謝の気持ちをきちんと伝えられれば、さらに良い関係へとつながるでしょう。