相手や自分が喪中のとき、お祝い品である「出産内祝い」を贈っても問題ないのかとモヤモヤしてしまう方もいるのではないでしょうか。出産内祝いは贈る人や相手が喪中に関わらず贈るのがマナーです。贈る時期やのしの書き方を把握していれば、喪中でもしっかり対応ができるでしょう。
そこでこの記事では、喪中で出産内祝いを贈る際に知っていると役立つポイントをご紹介します。喪中でも相手が不快な気持ちにならずに出産内祝いを受け取れる知識を身に付け、レアケースに備えるのがおすすめです。
喪中であっても出産内祝いは贈る
相手か、自分か、どちらかが喪中であったとしても出産内祝いを贈って問題ありません。出産祝いを頂いたら出産内祝いを贈りましょう。
ただし、贈る相手に合わせる必要があります。人によっては喪中であることを気にする場合があるからです。特に、自分が喪中で年配の方へ出産内祝いを贈る場合は身内に意見を聞いてみるとよいでしょう。
出産内祝いの基礎知識も確認しておこう
出産内祝いはどれくらいの予算の品物を選ぶのが適当か、予算の目安を知っておけば出産内祝い選びもスムーズにできます。高額なお祝いを頂いた場合はどのような対処をするとよいのかも知っておくとよいでしょう。
内祝いの予算は「1/3~半分」が基本
頂いた出産祝いの金額に対して内祝いの予算は「1/3~半分」が目安です。例えば、出産祝いに30,000円のものを頂いたら10,000円~15,000円の範囲内で内祝いを贈るイメージをもっておけばよいでしょう。
高額なお祝いを頂いたら
相場よりも高額なお祝いを頂いた場合、内祝いの予算をどうするべきか迷う方もいるかもしれません。高額なお祝いへの内祝いは、頂いた金額の1/3を目安にします。高額なお祝いを頂いたからといって、律儀に半額程度の内祝いを贈るとかえってマナー違反になるため注意しましょう。
相手が喪中の場合の出産内祝いの贈り方とは
相手が喪中の場合、出産内祝いを贈る時期やのしに気を付けることが大切です。相手は心を痛めていることも考え、贈り物の内容にも気配りをする必要があります。ここでは、相手が喪中の場合の出産内祝いの贈り方を確認しましょう。
贈る時期は49日が過ぎてから
相手が喪中の場合、出産内祝いを贈る時期は四十九日が過ぎてからがベターです。出産内祝いは、一般的に生後1か月ごろに贈ります。しかし、喪中の場合はこの限りではありません。相手の様子をおもんばかって出産内祝いを贈る時期が大幅に遅れてしまう場合はお礼状を出しておくと、相手に対して丁寧な印象を与えます。
のしの書き方は「御礼」が適切
相手が喪中であることを考えると、のしに「内祝」と書くのはふさわしくありません。「祝」という文字は喪中の相手に対して使用するのは避けるのがマナーです。そのため、出産内祝いにかけるのしは「御礼」にするとよいでしょう。
贈り物の内容にも注意
出産内祝いの品物も注意して選ぶ必要があります。弔事に用いられることが多いお茶やハンカチなどは避けましょう。ほかにも、縁起が悪いとされる刃物、くしなども相手が不快な気持ちになる可能性が高いので不向きです。極端に派手なものも喪中の相手が受け取る品物として適切とはいえません。
自分が喪中の場合の出産内祝いの贈り方とは
「自分が喪中の場合でも出産内祝いを贈って問題ないのか」と気にする方もいるかもしれません。出産内祝いは自分が喪中であっても贈って問題ありません。ただし、出産内祝いを受け取る相手のことも考える必要があります。贈る時期やのしの書き方も確認しましょう。
贈る時期は49日が過ぎてからが無難
自分が喪中の場合、受け取る相手のことを考えて四十九日が過ぎてから贈るのがベストです。自身も忙しい日々を過ごしている中で、贈り物を選ぶ暇もないことがほとんどでしょう。そのため、贈る時期が遅くなる可能性もあります。その場合には内祝いを手配する前にお礼状を出しておくと安心です。
相手にもよりますが、喪中の人から贈り物を受け取ることに対して違和感を覚える場合もあります。最低でも忌中が明ける四十九日が過ぎてから贈るのが自分と相手、どちらにとってもよい時期だといえるでしょう。
のしは「御礼」がベター
出産内祝いにかけるのしは「内祝」にするのがスタンダードです。ただし、自分が喪中の場合は「御礼」にするとよいでしょう。人にもよりますが、喪中の人から贈られてきた贈り物に「祝」という文字を使用していることを気にする人もいます。不快な思いをさせないためにも、のしは「御礼」としておきましょう。
身内に聞いてみることも大切
自分が喪中の場合は、出産内祝いをどのように贈れば相手に失礼にならないか気になる方も多いのではないでしょうか。地域性や個人差により、喪中に対する考え方はさまざまです。悩んだときには身内に相談するとよいでしょう。
喪中のときに送るお礼状の書き方
出産内祝いを贈る時期が遅れるときはお礼状を書くのが一般的です。事前にお礼状を書くことで相手に丁寧な印象をもってもらえるでしょう。ここでは、夏から秋にかけて送るケースでの喪中の際のお礼状の書き方を紹介します。
相手が喪中の場合
拝啓 立秋の候 これから段々と過ごしやすくなる季節になってきました
お気持ちのこもった品物をいただきまして 誠にありがとうございます
○○さんが逝去されまして 皆様にとって心寂しい日々が続く中
お心遣いをいただき感謝の気持ちでいっぱいです
これからは季節の変わり目となるため なにとぞご自愛ください
御礼の御品は四十九日が過ぎたころに贈らせていただきます
略儀ながらまずは書中をもちまして御礼申し上げます 敬具
自分が喪中の場合
拝啓 紅葉の候 皆様におかれましては秋の夜長をいかがお過ごしでしょうか
先日は素敵な品物をいただき ありがとうございました
わが子の誕生を心より喜んでいただけたこと 大変うれしく思っております
細やかな心配りに心を打たれました
どれもこれから子育てしていく中で活用できるものばかり
品物を見るだけでわが子の成長が楽しみになってきました
喪中のため お礼のお品は四十九日が過ぎてから贈らせていただきます
まずはお礼まで 敬具
まとめ
贈る相手、あるいは自分が喪中の場合でも出産内祝いは贈るのが一般的です。どちらの場合も贈る時期は四十九日が過ぎてからにするとよいでしょう。のしは「御礼」とし、贈り物の内容も受け取る相手が不快にならないものを選ぶことが大切です。
喪中も含めレアケースに対応できるプロが在籍しているハーモニックでは、マナーを守りながら出産内祝いを贈れます。「喪中だけれども、出産内祝いを贈ってよいのだろうか」と不安な方はぜひハーモニックへご相談ください。