初盆や新盆は、故人が亡くなってから四十九日を終えた後に初めて迎えるお盆であり、通常のお盆よりも丁重に行われることが多い供養の機会です。この特別なお盆では、僧侶を招いた法要を行ったり、親族や故人と親しかった方々が集まるなど、形式や準備にも特別な配慮が必要となります。そして、参列者からいただいた香典やお供えに対して、感謝の気持ちを込めてお返しを用意するのが礼儀とされています。この記事では、初盆・新盆のお返しを準備する際に役立つマナーやおすすめのお菓子について解説します。
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初盆のお返しにおけるマナー

お返しの渡し方とタイミング
基本的には法要当日に直接手渡しするのが理想ですが、参列できなかった方や遠方の方には後日郵送するのも一般的です。郵送する場合は、お盆が明けてから1週間以内を目安に手配します。感謝の気持ちを伝える挨拶状や一筆箋を添えることで、より丁寧な印象を与えることができます。
のしの種類と書き方
お返しには熨斗は付けず、水引は黒白または黄白の結び切りを使用します。表書きには「志」「初盆志」と書き、下段に贈り主の名前(姓またはフルネーム)を記載します。筆ペンまたは毛筆で丁寧に書くことが求められます。
感謝の言葉を添える
品物に添える挨拶状は、形式的になりすぎず、感謝の気持ちを伝える内容にしましょう。例として「このたびは故人の初盆に際し、温かなお心遣いを賜り、誠にありがとうございました。心ばかりの品をお届けいたしますので、どうぞお納めくださいますようお願い申し上げます」といった文面が適切です。
お返しの金額の相場

香典額に合わせた適切な金額帯
初盆のお返しにかける金額は、いただいた香典や供え物の金額に対しておおよそ3分の1から半額程度が目安とされています。たとえば、5,000円程度の香典であれば、2,000円前後の品が一般的な相場といえるでしょう。ただし、相手との関係性や地域の慣習によって変わることもあるため一律に決めず、状況に合わせた配慮が大切です。
高額な香典に対する丁寧な対応
1万円以上の高額な香典をいただいた場合でも、必ずしもその半額分にこだわる必要はありません。あまり高価なお返しをすると、かえって相手に気を遣わせてしまうこともあります。感謝の気持ちが伝わる、控えめながらも品のある贈り物を選ぶことが、相手への思いやりとして大切です。
初盆のお返しにおすすめのお菓子

和菓子の詰め合わせ
和菓子は、弔事にふさわしいとされる落ち着いた印象を持つ品で、初盆のお返しにも多く選ばれています。特に羊羹、最中、どら焼きなどの詰め合わせは人気が高く、幅広い年代の方々に喜ばれやすいのが特徴です。和菓子は「日本らしさ」「格式」「穏やかな甘さ」があり、仏事との親和性も高いため、安心して贈ることができます。個包装であれば配りやすく衛生的で、家庭での消費にも便利です。
カステラ
カステラは、長崎発祥の伝統的な洋菓子でありながら、法事や弔事のお返しとしても長く親しまれています。ふんわりとした食感とやさしい甘さ、そして高級感のあるパッケージが多いことから、目上の方にも喜ばれる贈り物です。切り分けられた個包装タイプを選ぶと、家庭内で少しずつ楽しんでもらえるので好印象です。
羊羹
羊羹は古くから仏事に用いられる定番の和菓子で、特に長期間の保存が可能なことから初盆のお返しとして選ばれることが多いです。抹茶や小豆、栗入りなど種類も豊富で、贈る相手の年齢や好みに合わせて選べるのも魅力です。1本入りから数本セットのものまでバリエーションがあるため、予算や人数に応じて調整しやすいのもメリットです。
煎餅
煎餅は、香ばしく軽い食感と日常的な親しみやすさがあり、幅広い世代に喜ばれるお菓子です。様々な味を楽しめるアソートタイプや、個包装された小袋のセットなどがあり、お返しとしての扱いやすさもポイントです。和のイメージが強いため、弔事にもなじみやすい贈り物です。
焼き菓子セット
洋風焼き菓子を詰め合わせたセットも人気があります。近年では、洋菓子でもパッケージや色合いを落ち着かせた弔事向けの仕様が多数販売されており、年齢問わず贈れる万能なギフトとなっています。個包装で保存もきき、配りやすく、多人数へのお返しにも対応しやすいです。
フィナンシェやマドレーヌ
フィナンシェやマドレーヌは、バターの香りが豊かでしっとりとした食感を持ち、上品な甘さが特徴の焼き菓子です。個包装されていることが多く、衛生的で配りやすく、日持ちもするため、初盆のお返しとしてとても扱いやすい品です。派手さは控えめながらも、高級感があり、年齢を問わず喜ばれやすい贈り物です。
クッキーの詰め合わせ
クッキーの詰め合わせは、シンプルで親しみやすく、贈る相手を選ばない万能なお菓子として人気があります。バタークッキーやチョコチップクッキー、紅茶風味など、様々な種類が詰め合わされたセットであれば、飽きずに楽しめる点も魅力です。個包装で保存もしやすく、落ち着いたデザインのパッケージを選ぶことで、弔事のお返しとしても十分にふさわしい品になります。
抹茶を使ったスイーツ
抹茶味のクッキーやフィナンシェ、チョコレートなどの抹茶スイーツは、上品な香りと苦味を活かした味わいで、和洋の中間的なお菓子として人気があります。特に年配の方に好まれやすく、落ち着いたパッケージのものが多いため、弔事用としても違和感なく利用できます。
初盆のお返しを選ぶ際の注意点

縁起が良すぎる品は避ける
バウムクーヘンなど、長寿や繁栄を連想させる「お祝い向け」の意味合いを持つお菓子は、弔事の場にはふさわしくないとされることがあります。特に年配の方や地域の慣習に敏感な方に贈る場合は注意が必要です。落ち着いた印象のお菓子や実用品など、弔事に適したものを選ぶことが大切です。
郵送の場合は時期と挨拶状に注意
参列できなかった方へのお返しは郵送でも構いませんが、その場合はお盆が明けてから1週間以内に届くように手配するのがマナーです。挨拶状や一筆箋を添えて、感謝の気持ちを言葉でもしっかり伝えるようにしましょう。
地域の風習・宗派への配慮
初盆の過ごし方やお返しの風習は、地域や宗教によって大きく異なる場合があります。たとえば、香典そのものを辞退する地域や家庭もあれば、返礼の品として日用品が主流の地域もあります。形式にとらわれすぎず、故人の生前のつながりや、相手との関係性を大切にした柔軟な判断を心がけましょう。
まとめ

初盆・新盆は故人への感謝を伝える大切な機会であり、お返しは参列者への思いやりを形にするものです。参列してくれた方々へのお返しには、日持ちする品や落ち着いた印象のお菓子などを選び、いただいた香典の3分の1から半額を目安に用意すると良いでしょう。手渡しが難しい場合は、お盆明けから1週間以内に郵送し、挨拶状を添えることで丁寧さが伝わります。形式だけにとらわれず、感謝の気持ちを込めた対応を心がけることで、故人を偲ぶ想いがより深く伝わります。
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