葬儀や通夜の受付は、多くの人にとって慣れないもので、特に香典返しや返礼品の対応には戸惑う場面も多いでしょう。参列者を迎える際のマナーや、香典・返礼品の正しい取り扱い方など、あらかじめ知っておきたい作法がいくつもあります。葬儀の進行を滞りなく進めるためにも、受付を任された際には基本的な流れを把握しておくことが欠かせません。この記事では、受付時の対応と香典返し・返礼品の扱いについて解説します。
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葬儀受付を担当する際の流れ

受付をスムーズに行うために流れを把握する
葬儀や通夜の受付を担当する場合、あらかじめ流れを頭に入れておくことで、落ち着いて対応ができます。当日は限られた時間の中で多くの参列者を迎えるため、一つひとつの動作をスムーズに行うことが求められます。
式が始まる前に行う準備と確認事項
まず開始時間より早めに会場入りし、葬儀社や喪主から指示を受け、受付の準備を整えます。記帳台、筆記具、返礼品の配置、香典を保管する箱などを確認し、不足や不備がないかをチェックしておきます。受付をスムーズに進めるためには、香典の受け取り係、記帳案内係、返礼品を渡す係といったように、それぞれの業務を明確に分担しておくことが重要です。動線が重ならないように配置にも工夫を凝らしましょう。
参列者対応の基本的な流れ
受付では、参列者の到着から式場へ向かうまでの間に、必要な対応を手際よく行うことが求められます。まずは「ご会葬ありがとうございます」と挨拶し、記帳を促し、香典を受け取って返礼品を渡すまでが一連の流れです。この対応を丁寧に繰り返すことで、参列者に安心感を与えることができます。式や会場に関する質問を受けた際は、慌てず丁寧に案内し、わからないことがあればスタッフに確認するなど、誠実な対応を心がけましょう。
受付時の参列者への対応

参列者への第一声は丁寧で静かに
受付でまず意識したいのは、参列者を迎えるときの声かけです。到着直後の参列者は気持ちが沈んでいることも多く、場の空気に緊張していることも少なくありません。そのため、「本日はご会葬いただきありがとうございます」と落ち着いた声で静かにお迎えするだけで、相手は安心して会場に入ることができます。表情は控えめながらも穏やかに、口調はゆっくりと丁寧にすることで、式全体の印象も落ち着いたものになります。
記帳はわかりやすく手早く案内する
挨拶の後は、記帳のお願いをします。「恐れ入りますが、こちらにお名前とご住所をご記入いただけますでしょうか」と丁寧に案内し、記帳台の位置や筆記具の使いやすさもあらかじめ確認しておきましょう。参列者が集中すると記帳に時間がかかるため、スムーズに進められるよう記帳台は複数設置しておくと安心です。列が滞らないよう流れを整えるのも、受付の大切な役割です。
香典の受け取りは両手で丁寧に
香典を受け取る際には、必ず両手を使い、「お預かりいたします。ありがとうございます」と一礼を添えて丁寧に受け取ります。このとき、香典袋をその場で開けて中身を確認することは絶対に避けるべきです。金額の確認は受付の役割ではなく、後日、記録係や喪主が対応するものです。受付係としては、受け取った香典を速やかに保管箱へ移すか、担当者に引き継ぐまで責任を持って管理します。大切なのは、形式に則った振る舞いの中にも、心のこもった対応をすることです。
返礼品を渡すときは一言を添えて
香典を受け取ったあとは、返礼品を参列者にお渡しします。返礼品は必ず両手で持ち、「こちらは本日のお礼の品になります。どうぞお受け取りください」といった一言を添えて渡しましょう。形式的なやりとりであっても、相手の目を見て、静かで丁寧な口調で話しかけることで、温かみのある印象を残すことができます。品物は、落とさないよう安定した高さで持ち、相手が受け取りやすい位置までそっと差し出すようにすると良いでしょう。
受付での香典返しと返礼品の基本

香典返しと返礼品の違い
香典返しは、香典へのお礼として四十九日法要後に贈るもので、通常はお礼状とともに郵送します。一方の返礼品は、葬儀や通夜の当日に参列者全員に渡すもので、香典の有無にかかわらず用意されます。品物はお茶や菓子、タオルなどの消耗品が一般的で、金額は500円〜1,000円程度が目安です。
即返しと後返しの考え方
香典返しをその場で渡す「即返し」は、手続きの簡略化や渡し忘れの防止に役立つ方法です。2,000円〜3,000円程度の品を一律で用意し、高額な香典をいただいた方には後日別のお礼を送ります。即返しが浸透していない地域もあるため、地域性や遺族の意向も踏まえて判断しましょう。
返礼品対応で気をつけたい配慮
受付では香典を受け取った後、返礼品を両手で丁寧に渡し、「こちらは本日のお礼の品になります。どうぞお受け取りください」と一言添えましょう。辞退された場合は「かしこまりました」と静かに対応し、無理に渡さないようにします。渡す流れや品数は事前に確認しておくと安心です。
受付担当者としての注意すべきマナー

言葉遣いと表情に落ち着きと配慮を意識する
葬儀や通夜の受付では、決まった手順をこなすだけでなく、細かな気配りや状況への対応力も求められます。まず第一に注意すべきなのは、言葉遣いや態度です。参列者は喪失の悲しみの中にあるため、声は落ち着いて静かに、表情も控えめに保ちましょう。
香典と返礼品は丁寧かつ慎重に取り扱う
香典の受け取りでは、中身を確認しない、香典袋を開けないというマナーを徹底することが重要です。また、香典や返礼品の数や管理はミスの起きやすい部分なので、受け渡しの都度しっかり記録を取り、物品の扱いに丁寧さを欠かさないようにします。
混雑時は列の誘導と声かけで流れを整える
混雑が起こる時間帯や、記帳の順番が重なる場面では、列の整理や声がけによる誘導も求められます。慌てず、笑顔ではなく穏やかな表情で、柔らかく対応する姿勢が大切です。
地域や宗教による受付の違いと配慮
葬儀や通夜の受付の方法は、地域や宗教のしきたりによって異なることがあります。例えば、仏教の葬儀では香典の取り扱いや参列者への対応が厳格であるのに対し、キリスト教の葬儀では異なるマナーが求められることがあります。地域ごとの風習も異なるため、地元の葬儀社と連携して適切な対応方法を確認しておくことが大切です。
受付をスムーズに進行させるためのコツ

事前準備と役割分担
葬儀の受付を円滑に進めるには、受付開始前の準備が何よりも重要です。記帳台や筆記具、香典の保管箱、返礼品の数などを確認し、必要な物が揃っているかをチェックします。さらに、受付の対応は1人で全て行おうとせず、「記帳の案内」「香典の受け取り」「返礼品の手渡し」といった役割を分担しておくと、混乱を防ぎやすくなります。受付開始前に簡単な流れの確認や動作のシミュレーションを行っておくと、本番での対応に余裕が生まれます。
当日の導線と対応の工夫
参列者が迷わずスムーズに受付を済ませられるよう、記帳台や返礼品の配置には動線を意識することが大切です。入口から受付、そして式場まで自然な流れができるよう並べることで、参列者にもストレスを与えずに済みます。また、混雑しやすい時間帯に備えて記帳台を複数用意したり、列の整理を行うスタッフを配置することで、スムーズな進行が保たれます。返礼品の数や香典の受け取り状況も、チェックリストを使って管理すれば、後で混乱することなく、受付終了後の確認作業も効率的に行えます。
まとめ

ご遺族や関係者からの信頼を受けて任される受付は、葬儀の場において欠かせない重要な役割です。参列者への対応や、香典・返礼品の扱いには正確な手順と細やかな気配りが求められます。この記事では、受付を担当する際に押さえておきたい基本的なマナーや進行の流れ、注意点について詳しく解説しました。必要な知識を事前に身につけておくことで、当日は落ち着いて行動でき、参列者に安心感を与えることができます。受付を任されたときは、ぜひこの記事を参考にして、丁寧で心のこもった対応を心がけてください。
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