香典返しを郵送(宅配)する際の注意点|手順・マナー・挨拶状の文例を解説

香典返し・法要・法事

香典返しは、葬儀でご厚意をいただいた方へ感謝の気持ちを伝えるために贈る心を込めた慣習です。かつては直接お渡しするのが一般的でしたが、今は暮らし方や距離の問題などから宅配で届ける形も広く行われています。郵送による対応であっても、礼儀や形式をきちんと守ることが大切です。この記事では、香典返しを郵送する際のマナーや手順、そして挨拶状の書き方やおすすめの品物などについて解説します。

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香典返しを郵送する際のマナー

香典返しを郵送する際のマナー

香典返しを送る時期

香典返しは、仏教においては四十九日の法要が済んだ後、つまり忌明けの時期を目安に送るのが通例です。この期間内にお礼の品を贈ることで、弔事が一段落ついたことを知らせる意味も含まれます。一般的には法要後の1カ月以内が理想とされていますが、地域によっては即日返しの風習があるところもあります。そうした地域においては、当日に簡易な香典返しを渡し、後日改めて高額な香典をいただいた方へ郵送する場合もあります。

香典返しの金額の目安

香典返しの品物は、いただいた香典の金額の3分の1から半額程度が目安です。高すぎると相手に気を遣わせ、安すぎると礼を欠く印象になりかねません。金額のバランスはもちろん、相手の立場や年齢、関係性をふまえた選定が大切です。

掛け紙の扱いと包装方法

香典返しに使用する掛け紙は、水引のみで「のし」のないものを選びます。水引の色は黒白または双銀が主流で、関西圏では黄白も使われることがあります。結び方は「結び切り」または「あわじ結び」で、表書きは宗教を問わず「志」が適しています。表書きの下段には喪主の姓を記入します。郵送する際は掛け紙が汚れたり破れたりしないよう、掛け紙を包装紙の内側にかけるのが適切な方法です。

香典返しの郵送の手順

香典返しの郵送の手順

贈る相手と金額に応じた品物を選ぶ

香典返しの郵送を始める前に、まずは香典をいただいた方を確認し、それぞれの金額に応じた品物を選びます。香典返しの相場は、いただいた額の三分の一から半額程度とされており、高額な香典にはそれに見合った品を用意するのが礼儀です。品物は、お茶やタオル、焼き菓子など、消耗品を中心に選ぶのが一般的です。

挨拶状を準備する

香典返しには、感謝の意をお伝えするための挨拶状を添えるのが礼儀とされています。挨拶状には、香典へのお礼、法要が無事に済んだことの報告、略儀ながら書面でのご挨拶になることへのお詫びを記載します。書式は拝啓で始まり敬具で終わる形式が基本で、句読点は使わず、重ね言葉や忌み言葉は避けるようにします。印刷でも問題ありませんが、できる限り丁寧に整えた文面に仕上げましょう。

品物を丁寧に梱包する

品物は破損や汚れを防ぐために丁寧に梱包します。使用する箱や包装紙は新品を使い、掛け紙は水引のみのものを選びます。郵送する場合は掛け紙が破れたり汚れたりしないよう、包装紙の内側に掛けるのが一般的です。中身が動かないように緩衝材なども活用し、見た目も美しく整えましょう。

発送伝票への記載方法

発送する際の伝票には、個人の名前は記載せずに喪主の名前と住所を記載します。また、送り状の品名欄には「焼き菓子」や「お茶」「タオル」など具体的な内容を書き、備考欄には「香典返しである旨」を明記することで、受け取った側に混乱を与えずに済みます。

配送方法と日程を決めて発送する

信頼できる配送業者を選び、追跡可能な配送方法で送付するようにします。相手の生活リズムに合わせて時間帯指定をすると、受け取りやすくなり、より丁寧な対応となります。発送後はきちんと到着したかを確認し、トラブルがあれば速やかに対応できるように備えておきましょう。

専門店や通販サービスを活用する

専門店や通販サービスを活用する

サービスを使って手軽に準備

香典返しは、百貨店や専門店、インターネット通販でも取り扱われており、これらを利用することで、品物選びから挨拶状の作成、発送までを一括で任せることができます。喪主の負担を大きく軽減できる点が大きな魅力です。特にオンラインショップでは、2,000円台から5,000円台までの幅広い価格帯の商品が用意されており、全国配送にも対応しています。挨拶状もテンプレートから選べるため、マナーに不安がある方でも安心して準備が進められます。

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信頼できる業者を見極める

こうしたサービスを利用する際には、あらかじめ口コミや評判を確認し、対応の丁寧さや信頼性を見極めることが大切です。形式が整っていても、対応に不備があると相手に失礼となる可能性があります。安心して任せられる業者を選ぶことで、香典返しもより心のこもったものになります。

挨拶状の書き方

挨拶状の書き方

挨拶状に書く内容

挨拶状には、まずご香典を賜りましたことへの御礼、次に四十九日法要を滞りなく執り行いましたことのご報告、そして本来であれば直接ご挨拶申し上げるべきところを、書中にて失礼させていただく旨のお詫びを添えるのが基本です。

失礼にならない文面の整え方

弔事の挨拶状では句読点は使いません。また、「重ね重ね」「たびたび」などの忌み言葉も避けます。形式は「拝啓」で始め「敬具」で結ぶのが一般的ですが、宗教や地域により異なる場合はその慣習に従います。縦書きの白無地の便箋、または奉書紙を用いるとより丁寧な印象になります。

挨拶状の例文(仏式)

拝啓

このたびはご丁重なるご弔辞を賜り、厚く御礼申し上げます。
おかげさまで、無事に四十九日法要を滞りなく終えることができましたことをご報告申し上げます。
本来ならば、直接お目にかかり御礼を申し上げるべきところ、誠に失礼ながら書中にてご挨拶を申し上げます。
今後とも変わらぬご厚情を賜りますようお願い申し上げます。

敬具

香典返しの郵送する際の注意点

香典返しの郵送する際の注意点

受け取りやすいタイミングで届ける

香典返しは、四十九日法要を終えたあとの時期に送るのが基本です。さらに、届ける日にも気を配ると丁寧な印象になります。平日の日中を選んだり、不在がちな方には時間指定をするなど、相手の都合に合わせた配慮が大切です。

品物と梱包の清潔感

郵送では、破損や汚れを防ぐための梱包が重要です。新品の箱や緩衝材を使い、掛け紙は包装紙の内側に掛けます。外見に清潔感があること、受け取った瞬間にきちんとした印象を与えることが求められます。

挨拶状と伝票で気持ちを伝える

品物だけでなく、挨拶状を忘れずに添えることで、感謝の気持ちがしっかり伝わります。配送伝票には、送り主として喪主の氏名と住所を明記するのが基本です。品名は「香典返し」ではなく具体的な内容を書くのがマナーです。

香典返しに最適な品物

香典返しに最適な品物

お茶

お茶は香典返しの代表的な品物で、仏教と深く関わりがあるとされています。「旅立ち」や「お別れ」の象徴として贈られることが多く、宗派を問わず使えるのも利点です。軽くて日持ちもするため、郵送にも向いています。煎茶や抹茶入りのもの、産地別の飲み比べセットなどが人気です。

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和菓子

和菓子は落ち着いた印象があり、年配の方や仏事の雰囲気に合わせたい相手への香典返しとしてよく選ばれます。羊羹、最中、どら焼き、栗まんじゅうなど、日持ちするものを選ぶと安心です。上品な味わいや包装も評価されやすく、しっかりと感謝の気持ちを伝えたい場合に向いています。

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焼き菓子

焼き菓子は、性別や年齢を問わず好まれる万能な贈り物です。クッキー、フィナンシェ、パウンドケーキなどは、個包装で配りやすく、家族や職場宛てにも適しています。日持ちがするため郵送に向いており、季節を問わず安定した人気があります。

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タオル

タオルは「悲しみを拭う」「気持ちを包み込む」といった意味が込められた実用品で、どの年代にも受け入れられやすい香典返しです。特に今治タオルなど品質の高いものは、高級感があり感謝の気持ちをしっかりと伝えることができます。軽くてコンパクトなため、郵送にも便利です。

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洗剤・石けん

洗剤や石けんなどの日用品は、使えばなくなるという点で香典返しに適した実用的な品です。家庭で毎日使うものだからこそ、受け取る側に負担をかけず喜ばれやすい傾向があります。無香料やシンプルなパッケージを選ぶとより丁寧な印象になります。

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カタログギフト

カタログギフトは、贈る側が悩まずに済み、受け取る側が好みの品を選べる柔軟さが魅力です。香典の金額に応じて幅広い価格帯から選べ、内容も食品から雑貨、体験型まで多岐にわたります。相手の趣味や生活スタイルがわからないときにも最適で、郵送にも適しています。

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まとめ

まとめ

香典返しは、弔意への感謝と共に心を届ける大切な行いです。郵送であっても、直接手渡すのと同様に、丁寧な対応が求められます。贈る時期や金額、品物の内容に加え、挨拶状や梱包、送り状の記載まで細かな部分に心を配ることで、感謝の気持ちがきちんと伝わります。自分で準備する場合でも、専門サービスを活用する場合でも、礼を尽くす姿勢を忘れずに進めましょう。

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香典返しや法要、法事といったシーンでは、どのような品物を選べばいいのか迷ってしまうことも多いでしょう。その場合は、カタログギフトがおすすめです。
カタログギフトなら、受け取った人が自分で好きなものを選べるため、年代や地域を選ばず、どのような人にも喜んでもらえます。価格帯も豊富なので、いただいたお供えの金額に合わせて選びやすい点もポイントです。
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